建設委員会で大阪府高槻市に視察に行ってきました。
本市の山林面積は全体の47.9%を占め、森林の適切な管理と資源の有効利用の目的で平成22年に『高槻市バイオマスタウン構想』が策定されました。
主な取り組みとして、①未利用系バイオマス資源:間伐材などをペレット・バイオコークスに利用、②廃棄物系バイオマス資源:下水道汚泥のインターロッキングブロック化、となっておりましたが、イニシャル・ランニングコストが高くペレットストーブが普及しない、バイオコークスの製造コストが高くて他燃料より割高になる、インターロッキング歩道の維持費が高くて施工されないなどの理由から、現在は利活用目標を大きく下回っていたり、利活用されていないものもあります。
なぜ、このようなことになるのか?
そもそもこの構想は、バイオコークス加工施設等の建設費及び運営費の補助金が交付される条件を満たすために策定されましたものだからです。
どんなに製造コストやランニングコストが高くても、補助金ありきですべて計画されたため、競争力の全くない商品を製造する施設が完成しました。
総事業費5億円(補助率 国66.6% 高槻市16.6%)の原資はもちろん税金です。
高槻市は、大阪と京都の中間にある、京都に隣接する人口35万3千人の都市です。
直線距離約600mのJR高槻駅と阪急高槻駅の間には、学生から高齢者まで集まる商店街があり、住みやすく活気のあるところだっただけに残念でなりません。