2014年9月29日月曜日

マツカワガレイ

北海道が策定した第6次栽培漁業基本計画によると、資源回復および安定供給を目標として平成22-26年度で100万匹のマツカワ稚魚が放流されていて、苫小牧市でも行われています。
マツカワとは、カレイの仲間で知る人ぞ知る高級魚。
透明感のある白身でありながら旨みもあり、刺身・塩焼き・煮付けと、なんでもおいしい魚です。

資源は順調に回復して漁獲量も増えているのですが、それにともなって単価が低下してしまい、今ではヒラメの方が高く売れるため、漁業者にとっては旨みのない魚となってしまいました。

マーケティング・・『顧客が求める商品を、適切な価格で提供するための営業活動』
簡単に言うと『売れる仕組み』ですが、これが簡単ではないから商売は難しい。

当初もくろんでいた高級魚の供給に失敗して、今後どのような方向性でマツカワを扱うのか北海道の対応を見守りたいと思います。

2014年9月24日水曜日

KISSの法則

KISS(Keep it simple, stupid)の法則(KISSの原則とかKISS理論とも言われています)
直訳すると『簡潔にせよ、まぬけ!』となりますが、意訳すると『単純(簡潔)にしなさい。シンプルでないものは本質をついていない』ということになります。

丁寧なのか親切なのか、こと細かい説明や文章よりも、シンプルな方が意図するところが伝わったりします。
この法則に逆行するのがスマートフォンで、様々な機能があるがそのほとんどは使われずに基本的な操作がわかりにくくて『シンプルにしてよ!』と言いたくなります。

全国学力テストで『後進県』のひとつであった沖縄県が小学校算数Aで全国6位に急上昇しました。
主な取り組みは、学力テスト対策に使える時間の確保、理解が不十分な児童への個別指導でした。

都道府県別4科目平均正答率で北海道小学6年生は下から4番目の44位。
原因として、家庭環境の問題とか教育現場の質など様々な要因が複雑にからみあっているかもしれませんが、教育委員会は問題の本質をとらえ、子ども達のために『時間の確保』『個別指導』などシンプルな対策に取り組まなければならない。

2014年9月20日土曜日

本当のマジック

第2回マジックフェスティバルにいってきました。
苫小牧マジック同好会が主催するマジックショーで、アイビーホールがほぼ満席になっていて、最年少は8歳から最高齢85歳まで、いろいろな手品を披露してとても楽しいイベントでした。

イベントの最後にはステージ上に出演者が並び、たくさんの花束が渡されていたのですが、その中に一人だけ花束をもらえない人がいました。
ジャグリングのチョコさんでした。

かわいそうだなぁ、と思って見ていると、ステージの端で花束をもらっていたジン・マジックさんがチョコさんに花束をひとつ渡しました。
ジン・マジックさんが立っていた位置からは、注意して見なければ目に入らないところにチョコさんがいたので、どうしてわかったのか本当に驚きました。

カラーバス効果:意識することで、関係するものが目に入るようになること

日頃からジン・マジックさんは他人を思いやる人なので、『花束をもらっていない人』が無意識の内に目に入ってきたのでしょう。
ジン・マジックさんのさりげない行動は、本当に魔法(マジック)をみるようでした。

2014年9月19日金曜日

防災マニュアル

9/11(木)12(金)苫小牧市内全域において記録的な豪雨に見舞われました。
下水管が雨水でいっぱいになり、多くの家屋でトイレが使えなくなり、市役所には連日200件以上の通報がありました。

バキューム車6台をフル稼働しても処理しきれずに、下水道担当部では危機管理室が備蓄していた緊急用のトイレ(ビニール袋に用を足し、薬剤で固形にする)を融通して被災者に配布しました。

東日本大震災では想定外の事態の連続であり、その都度その時にできる最善の方法を考えて様々なことに対処しています。
今回のトイレ配布はマニュアルにはない対応であり、担当者は非常に良い対応をしたと感心しました。

今回の事例をマニュアル化するべき、という職員や議員がいるかもしれませんが、今まさに災害が発生している時には無用の長物であり、むしろマニュアルがあるために臨機応変な対応を妨げかねません。
無駄な事務処理に着手しないことを心よりお祈りいたします。

あらためて、お疲れさまでした。

IR:統合型リゾート

今年度の補正予算でIR視察(シンガポール)が審議・可決されました。

秋の臨時国会でカジノを含むIR法案が成立する可能性が高く、誘致に手をあげている苫小牧市としては、情報収集と調査を早急に始めて競合する他都市との差別化を図らなければなりません。

特にカジノを含んでいる限り、ギャンブル依存症などの社会的な危害を出来る限り少なくする施策について知らなければ基本的な制度設計ができません。

① 自国民に対する割高な入場料金を設定(需要の抑制)
② 未成年の入場禁止
③ 警察によるカジノ施設からの顧客排除要請
④ 本人および家族による申請により、カジノ施設からの強制排除
⑤ 施設内ATM設置の禁止
⑥ 射幸心(幸運を願う心理)をあおる広告等の禁止
⑦ ギャンブル依存症患者に対する施策

これらはシンガポールでのカジノ法制度にあるもので、法案通過後の実施法に盛り込まれる可能性が高い、というより盛り込まれなければなりません。

インターネットでこの程度のことはすぐに調べられますが、実際に見ること、体験することでIRを誘致する必要性を強く感じることがなければ、IRを知らない市民に理解を得ることはできないでしょう。

現状では苫小牧がカジノ誘致に成功する可能性はそれほど高くはないが、この補正予算が可決されたことで首の皮一枚残った、というところかと思います。